訪問看護ステーション実習で学生は何を学んだか : 実習期間の拡大と実習評価を取り入れて
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概要
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平成21年の新カリキュラムで在宅看護は総合分野に位置づけられた.その内容は看護の対象が年齢や疾病の枠組みを越えて生活の場で療養する全ての人々であること.そのため,利用者1人ひとりに医療・福祉チームが関わり,看護者に多様な役割が求められていることである.本学の訪問看護実習はこれまで短期間で学生に対し十分な学習内容を提供するに至らなかった.そのため評価も不十分であった.筆者は実習期間の延長を行うと共に,目標を明確にし,実習到達度評価を作成し,学生・指導者・教員が目標を共有し実習が進められるよう試みた.その結果,実習終了後の学生の記録内容には,複数の対象を通じて多様かつ豊富な学習内容がみられた.また指導者の評価も得ることができた.今後さらに実習目標の具体化を図ると共に,多職種との連携についてはより具体的な内容にする必要がある.