自然言語の意味論
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概要
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本稿では,自然言語の意味論が言語学と論理学においてどのように記述されてきたかを概観し,それぞれの分野が自然言語の意味を捉えるに当たって,自然言語のどのような側面を説明しようとしているかを考える。まず,第一章では,各種の言語理論の中で最も定式化が進んでいる生成文法を取り上げ,その枠組で提示された主要な意味モデルの概略を振り返る。第二章では,そうした言語学における自然言語の意味論と対比した形で,論理学で発展した形式言語の意味論の取り扱いを整理する。第三章では,論理学で確立した形式的な意味論を自然言語の意味論にまで発展させたモンタギュー文法の概要を説明する。最後に,第四章では,二つの著しい対照をなす生成文法とモンタギュー文法における意味論を比較,検討し,モンタギュー文法によって示された論理的意味論が自然言語の意味論のモデルとして役立つほど十分に豊かなものであるかという点を考察する。
- 駒澤大学の論文
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