世界のコンテナ積替ターミナルの発展
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概要
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従来,世界の港湾においては総取扱高が注目されたが,Alfred J. Bairdは,今日の港湾活動は直輸出入の港湾間輸送と比べ,積替(中継)輸送が中心となっていることを強調した。基幹航路の大型船からフィーダー船への積替え,異なる長距離路線に展開している大型船舶間のコンテナ交換,異なる航路でかつ異なる寄港ローテーションをもつ大型船舶間の交換,フィーダー間の積替えなどである。この種の港湾は,フリーポート(バハマ),タンジュンペラパス(マレーシア),ジオイアタウロ(イタリア),サラーラ(オマーン),深セン,青島,寧波などが代表的な港湾である。積替貨物のインターセプトを通じた港湾活動の拡大は,ロジスティックス活動のパイプを太くし,当該国のGDPを増大させる。こういう視点から,現代港湾の潮流である積替(中継)港の開発に政府が高いプライオリティを置く政策が今後一層強調されてよい。