原価計算制度における費目別計算思考の萌芽 : 原価計算制度の初期的胎動1
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概要
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明治維新後,大蔵省が国庫金の濫費を防ぐ目的で制定した「出納司規則書」(明治2年),「金穀出納順序」(明治6年),「各支庁経費渡方井勘定帳差出方規則」(明治7年),「経費概計表及内訳明細簿ヲ製スルノ順序」(明治8年),「大蔵省出納條例」(明治9年)までの一連の過程を原価計算制度誕生の先行要件の形成という側面から考察する。すなわち,明治維新後の社会経済的展開と国家会計の展開を基礎とし,原価計算制度誕生へ至る先行要件がいかにととのえられていったかを原価計算制度の初期的胎動として論じる。
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