十全大補湯(TJ-48)の血液凝固・線溶系に対する作用
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概要
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十全大補湯(漢方薬)の血液凝固・線溶系に対する作用をラットを用い,スロンボエラストグラフより検討した。十全大補湯をラットに経口投与すると,血液凝固系は変化が見られなかったが,線溶系の亢進が認められた。水没拘束ストレス負荷では,無投与群は血液凝固能の亢進,線溶能の低下,いわゆる血栓準備状態をしめすが,十全大補湯投与では,正常状態の凝固能,線溶能を示した。以上の結果は十全大補湯はストレス負荷による血栓準備状態を是正し,血液の流動性を保持する作用があることが示唆された。
- 国際学院埼玉短期大学の論文