マレーシアのクルアン市における健康調査 : マレー系と中国系の比較
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概要
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マレーシアのクルアン市人々の健康状況や生活習慣の状況を明らかにし,健康の増進の総合的な推進を図るために,マレーシア民族マレー系と中国系で骨密度測定,身体計測,栄養と生活習慣に関するアンケート調査を実施した.マレーシアのクルアン市,地域住民の健康増進のための示唆を得ることを目的としている.マレー系KLINIK BAKTI Dr Hj. Abdul Razak B.Aと中国系KELINIK JIN AI Dr. Soo-Hoo C Lの協力とKLUANG市民の協力を得ることが出来たので報告する.健康調査結果から,男女ともにBMI (Body Mass Index),マレー系は中国系よりも高値を示し肥満者が多い. BMI25以上,ウエスト診断基準値以上の内臓脂肪型肥満の危険因子を2つを持っているのは,マレー系男女ともに6割以上であった.中国系男性6割以上,女性2割以下であった.骨密度測定結果から,骨密度基準値以下は骨粗鬆症の疑いがあり注意を要する結果を示しているのはマレー系,中国系ともに男性が多かった.今後も,生活習慣病の予防につながる健康調査を医師と市民の協力を得て健康行動への取り組みを積極的に実施していくことは重要である.
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