脚分離型ハイバック吊り具の改良(試作)
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概要
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さまざまな移乗方法や移乗用具があるが,全身性障害で全介助状態の対象者の介助には,介助用リフトの使用が介助者と要介助者の双方にとって安全な移乗方法であることが多い.とりわけ要介助者にとって,直接的に安楽性・安全性に関係する要素として吊り具がある.吊り具も機器本体と同様に,多種多様である.この中で,経験上最もよく用いた,脚分離型ハイバック吊り具は,吊り上げ時の頚の角度に各社差があり,人工呼吸器使用者にとっては頚部が深い屈曲位にならないことが,姿勢反射の影響が強い対象者には,特に吊り上げ初期に,適度に頚部が屈曲位をとれることが望まれる.しかし,既製品の中で,これらの条件を満たすものが入手できないことから,改良を試みた.試作品と既成品との吊り上げ時の頚部の角度比較から,一定の結果を得たので報告する.
- 四條畷学園大学の論文