弓部大動脈に巨大仮性瘤を形成した穿通性粥状硬化性潰瘍penetrating atherosclerotic ulcerの1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は72歳,男性.嗄声を主訴に耳鼻科を受診したところ反回神経麻痺を指摘され,他院での胸部単純CT検査で弓部大動脈に7×4.5cmの動脈瘤を認め加療目的で当院紹介となった.胸部造影CT検査で弓部大動脈穿孔性仮性瘤と診断され,左開胸・低体温・選択的脳灌流下に遠位弓部大動脈のhemiarch replacementを行った.瘤化のない大動脈が粥状硬化により穿通し仮性瘤を形成したことから,穿通性粥状硬化性潰瘍(penetrating atherosclerotic ulcer:PAU)が原因と診断された.検索し得た範囲では,PAUによる弓部大動脈仮性瘤に対し手術を行った報告は本邦2例目であり,極めて稀な症例として報告した.
- 2008-11-15
著者
関連論文
- 弓部大動脈に巨大仮性瘤を形成した穿通性粥状硬化性潰瘍penetrating atherosclerotic ulcerの1例
- 11. 膵頭十二指腸切除術後の多発肝転移に対しTAEが著効した膵頭部癌の1例(第22回群馬消化器病研究会)
- 症例 右房腫瘍との鑑別が困難であったブリッジ状の分界稜の1例