多成分系ナノ粒子の構造物性
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概要
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構成原子数が少ないナノ粒子においては,溶質原子の添加や原子配置の変化により系の自由ェネルギーが大きく変化するためバルクと異なる構造物性の発現が期待される.多成分系ナノ粒子の自由エネルギーを支配する原子間の化学的相互作用エネルギー,原子サイズ差による格子歪エネルギー,表面・界面エネルギーのいずれが優先的な役割を果たすかによって構造物性は変化し,それらを人為的に操作すれば,構造制御も可能になる.本稿では,透過電子顕微鏡法を用いた原子レベルでの構造解析および構造変化のダイナミクスの解析を通して明らかにされたナノ粒子の反応性,相平衡,電子励起誘起相転移について紹介する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 2008-11-05
著者
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