小学生と中学生の摂食態度 : 群馬県と大阪府の比較
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概要
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EAT-26を用いて青年期前期男女の摂食態度を調査した.地域差,性差,学年差をみるため群馬県と大阪府の小学校高学年児童,中学生を対象とした.調査協力者は群馬県下の小学校5,6年男女児童,中学校男女生徒1,524名,大阪府下の小学校4〜6年生男女児童・中学校男女生徒830名,合計2,354名.4年生を除いた有効回答者2,242名の結果を分析対象とした.EAT-26得点平均の分散分析の結果,群馬県の得点平均は大阪府の得点平均より有意に低く,男性は女性より有意に低かった.学年別得点平均の差も有意であった.学年と地域別の交互作用,性差と学年の交互作用にも有意な差がみられた.20点以上を示す人数の比率も男女ともに大阪のほうが高かった.これらの結果を総合的にみると,都市部では問題食行動が男女ともにより増加し,低年齢化し,男女の差は減少している.しかし,小学生では性差以外の何らかの要素が食行動に影響をあたえている可能性が示唆された.
- 2008-12-01