フロネティック・モティベーション
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概要
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本稿の目的は,知識創造理論の哲学的方法論に対し,モティベーション理論の系譜を交差し,フロネシス(実践的知恵)を創造するための試論的体系を導出することにある。このような目的を掲げる背景には,実践における意欲確保が組織の重大な課題であり続けていることがあげられる。例えば,実践における意欲確保の問題は,一定数の精神疾患や,近年顕著な若年層の早期退職など,社会的な問題として具体化している。これらの社会問題は,本稿を論じる理由のひとつとなっている。構成は,以下のとおりである。まず,われわれが依拠すべき知識創造理論の哲学的方法論を確認する。続けて,知識創造理論の哲学的方法論に対し,既存のモティベーション理論を位置づける。最終的には,知識創造理論の哲学的方法論と既存のモティベーション理論を交差し,理論的示唆ともいえるフロネティック・モティベーションの試論的体系を導出する。
- 2008-10-31
著者
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