福祉介護コース学生のアイデンティティと自己効力感 : 職業選択と実習による社会経験との関係
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概要
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若者の「ニート」層が増加する社会で、専門知識と職業意識をもつ学生を育成する教員は、その精神的側面を理解して対応する必要性を感じている。そこで社会福祉学部の学生を対象にアイデンティティ、自己効力感について先行研究で作成された尺度を使い比較検討した。社会福祉学部の学生もアイデンティティは高く、学部を選んでいることと関係していた。福祉介護コースの場合は学年と共にアイデンティティも発達していたことから、職業的視点を持つことや介護実習における社会的体験が関係していると思われる。自己効力感は、学力と関係なく介護実習への学生自身が感じる課題の重さと関係し、やり遂げたあとは自信となって、学年が上がるごとに上昇傾向にあった。しかし、学生の特性も見えるため、指導困難学生の理解や個別指導に生かせる尺度ではないかと思われる。
著者
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