Windows VistaのAV機能を活用したメディアリテラシー教育
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概要
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2007年1,月,マイクロソフト社のPC用主力OSであるWindowsの新製品Vistaが登場した.Vistaは,Windows PCのライバルであるマッキントッシュと比較しても遜色ないユーザインタフェースを新たに提供したと共に,マルチメディア系のアプリケーションを標準で装備していることが特徴である.著者らは,大学等における情報リテラシーの新しい柱として,『メディアリテラシー』を考えているが,マルチメディア系入出力機器と専用ソフトウェアのコスト増が大きな障害となっていた.しかし,PCの標準OSにアプリケーションが添付させており,その機能がマルチメディアコンテンツ制作などを通した教育に支障のないものであれば,メディアリテラシー教育のしきいがかなり低くなったといえる.また,入出力装置にも,学生が個人的に所有するカメラ機能付き携帯電話機をはじめとするモバイル機器等を活用すれば,きわめて低コストで教育が行えることになり,『メディアリテラシー』教育の普及が一気にすすむ可能性がある.本報文は,これらについて調査試行を行った結果を述べ,低コストで行うことができるメディアリテラシー教育の一方法を述べるものである.