有彩色の透明視における清澄感と反転図形
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概要
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CRTの白い画面上に赤長方形と緑長方形の反対色からなる重なり図形を呈示し、有彩色の透明視における澄んだ見えを示す清澄感を実験観察した。等輝度の反対色対の透明視に伴う清澄感には、(1)透明視面と同色の重なり部分に色の飽和度の低い暗さが大きく影響した。白背景部分と重なり部分の間に見られる「明るさの跳び越し対比」効果が大と考えられる。透明視面に色の濃い清澄感が得られた。また、(2)重なり部分の色にまだ明るさがあるとき、その下に見られる反対色の長方形も清澄感が増し、どちらを見るかで図形が頻繁に上昇反転し共に色の綺麗な清澄感が得られた。重なり部分が反対色となる「色の対比」効果も大と考えられる。
- 大阪成蹊大学の論文
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