ドット模様の表現の展開から発想の動機、発表の形態を探る
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概要
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ドット模様を用いて、視覚的な錯覚効果を意識した作品を布に染料や顔料を用いてシルクスクリーン捺染で制作、発表を行っている。写真画像をスクリーン製版時にアミ点に分解することで現れる細かなドット、プリント時に版ズレからおこるドットのモアレの現象、水玉模様、繰り返し模様(リピート模様)等、様々な角度からドット模様を用いて表現を試みていた。また、身の回りにもドット模様を利用したモノが多々あり、モアレの様な錯覚効果(自然の造形や偶然も含む)も数多く存在している。数年前から自分自身の身の回りの物事から、モアレ現象や繰り返し模様を発見し気付くことが増えてきた。自分自身がなぜドット模様に惹かれるのか、自分自身のドットに対する興味や錯覚効果へのこだわるルーツは何処なのか、をこの2〜3年の間探ってきた。電飾を用いた作品制作と発表を通し、新たな制作スタイルや作品形態への試み、光による色の見え方、ドット(点)と面(形)の関係、また、自分を取り巻く様々な環境について、様々な展覧会に向け制作発表することで考えてきた。その発端と過程をふまえ、ここに考察する。