モールス電信士の宇宙:アメリカ合衆国、1846〜1907年 : 情報通信労働の創生史(現代経営学部)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
電気を利用して遠隔地間で情報交換を行う画期的なイノヴェーション=モールス電信方式は、自然条件や距離の制約に煩(わずら)わされることなく、地球上どこにいてもリアルタイムでのコミュニケーションが可能な現代型情報通信の起源に位置付けられる。それはまた、電信士という新種の専門技能職も生み出した。彼らは、短点(ドット)と長点(ダッシュ)でアルファベットや数字を表したモールス符号を自在に操り、世界規模で展開した巨大な情報通信網を機能させる。本稿では、電信士という職業が現代の情報通信労働といかなるつながりをもち、そこにどのような影響をとどめているのかについて、アメリカ合衆国を舞台として検討を加えたい。
- 甲子園大学の論文
著者
関連論文
- 「アメリカ企業福祉論--20世紀初頭生成期の分析」伊藤健市
- ベル・システムにおける老齢年金制度の実態について--企業年金制度分析の一視角
- 1920年代ベル・システムの経営労務方針をめぐって--E.K.ホ-ルの労務理念とその実現
- 1920年代〜30年代前半のベル電話労働者に関する覚書--産業別組合成立史へのプロロ-グ
- ベル・システムにおける会社組合の展開
- 1920年代アメリカにおける労資関係の一断面--AFLの沈滞と労資協調について
- ITの夜明けとパイオニア・ウーマン : his-story から her-story へ
- モールス電信士 : 点と線が刻むITの創生
- 情報通信文明史研究会 情報通信とジェンダー
- アメリカにおける電信士の社会史 : 情報通信労働の生成をめぐって
- 南北戦争における軍用電信網の役割 : 連邦陸軍電信隊始末
- モールス電信士の宇宙:アメリカ合衆国、1846〜1907年 : 情報通信労働の創生史(現代経営学部)
- 反《IT》革命の情景 : 明治初期の電信騒擾を読み解く
- 明治維新とニューメディア : 『米欧回覧実記』にみるITの黎明
- 日本の近代化と電信網の拡張--ある逓信技官の手記から読み解く (特集 人と人をつなぐメディア 面談・書簡・電信・電話)
- 《電話交換手(テレホンオペレーター)》考--アメリカの研究動向をふまえて
- 100年前の今月(2)初の長距離電話開通
- ウェルフェア・キャピタリズム論争史
- 「1920年代」アメリカ労務管理の構造 : AT&T(アメリカ電話・電信会社)を事例として(労務理論大会第2回大会記録)
- 「テイラ-主義生成史論」中川誠士
- ベル・システムにおける会社組合主義の原型について--AT&T長距離回線部門従業員協会の規約を中心に
- アメリカにおける「会社組合」の発展と労働組合運動--R.W.ダンの所論を中心に