VDT作業時の精神的健康に対する対人関係に関する職務満足感とVDT機器の操作能力の影響
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概要
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本研究は,VDT(Visual Display Terminals)作業を行う従業員(対話型作業従事者)を対象とした質問紙調査の結果から,職場におけるVDT作業が精神的健康に及ぼす影響に対して,VDTスキルと対人関係に関する職務満足感がどのように関係するかを検討することを目的とした.VDT作業中のストレッサー(「質的負担」「作業中のトラブル」「量的負担」)とVDTスキルまたは職務満足感を独立変数に,精神的健康を従属変数にして,二要因の分散分析を行った.結果,VDTスキルについてはいずれのストレッサーの場合も,精神的健康への影響はみられなかった.一方,職務満足感については,「不安と不眠」について,「質的負担」「作業中のトラブル」「量的負担」がストレッサーである際に主効果が有意であり,「抑うつ」について,「質的負担」がストレッサーである際に主効果が有意であった.対話型作業従事者の精神的健康には,職務満足感が関与している可能性が示された.
- 日本心身医学会の論文
- 2008-11-01
著者
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