軽度発達障害児を含む遊び活動への支援に関する考察にむけて
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概要
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昨今、保育や教育・社会福祉援助の領域について課題となっている軽度発達障害に代表される対人関係における困難さを有した子どもたちの発達保障の観点から、遊び活動に着目し、その支援に関する考察をおこなうために、1)軽度発達障害の特徴に関する概観、2)遊びと発達に関する理論的考察、3)軽度発達障害児を含む遊びの支援についての仮説、の3点から整理を行なう。1)軽度発達障害の特徴に関する概観は、発達障害者支援法(2005年4月施行)に定義された区分に「気になる子ども」についてもその共通性から整理を行なった。2)遊びと発達に関する理論的考察については、主に最近接領域理論を土台として行なった。3)軽度発達障害児を含む遊びの支援についての仮説については、(1)虚構性と随意行動のコントロールへの支援、(2)直接的衝動の抑制を導く自発的活動としての遊びへの支援、(3)遊び活動におけるコミュニケーションの支援、の3点から構築し、今後の実証的研究のためのものとする。
著者
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