伝承わらべうた"かごめかごめ"に関する学際的手法による研究
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概要
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わが国では子どもの歌について「わらべうた」「唱歌」「童謡」と言う語義が用いられている。それぞれの語義の違いや歴史を論じつつ、童謡と言う語義については、歴史上の変遷について考察する。次に伝承わらべうた"かごめかごめ"を視座に据え、多くの研究者や人々が論じた理由をさぐる。その先行研究を集約し、これまでに無かった史学・文学・民俗学・文化人類学・音楽学などの多面的な視点からの学際的手法でこれを論じる。世界に向けて発信される音楽芸術のモチーフとして、江戸期から歌い継がれた"かごめかごめ"が用いられているケースを取り上げ、その意味をさぐり、これらを通じて"かごめかごめ"を現代保育の中でどのように考え、どのように取り扱うかに関する提言を、最新の学術成果を取り入れて論考する。