ベトナムにおける英語授業観察
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概要
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ここ数年,日本を含めアジア諸国の政府は,学校の英語教育において,教員・文法中心の授業から学生・会話中心の授業に移行させる方針を打ち出しているが,実際その方針通りには授業が進んでいないというのが現状である。そのことをふまえ,著者は2007年夏にベトナムの小・中学校や大学の英語授業観察と教員へのインタビューを実施し,どのような指導法が実践されているか,また教員が自分の授業をどのように感じているかを調査した。その結果,小学校ではcommunicativeであった学生や指導法が,中学校の文法中心の授業で,徐々にその特徴が弱まっていることがわかった。また早期英語教育を受けておらず,英語を使用する機会が少ない現在の大学生は,発音の学習に苦労しており,教員もcommunicativeなアクティビティの必要性を実感し,授業内で様々な工夫していることがわかった。教員間で授業を観察し合い,また相談し合えるネットワーク作りが必要であることを実感した。
- 関西国際大学の論文
著者
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吉田 桂子
関西国際大学コミュニケーション研究所:関西国際大学
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Luk Hector
関西国際大学教育学部
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Williams Gerald
関西国際大学教育学部
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Aliponga Jonathan
関西国際大学教育学部
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関西国際大学教育学部
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