介護福祉士養成教育の課題と展望 : 資格創設から今日に至る状況の概観をとおして
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概要
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介護福祉士は、1987年、社会福祉士とともに福祉分野におけるわが国初の国家資格として誕生した。資格創設20年目の今年、大幅な制度改革の実施が予定されている。特に新カリキュラムの内容は、これまでの様式と異なり極めて抽象的な体系案となって示されていることから、今後の具体的な科目の配当作業において、様々な困難が予想されている。さらに、これまで介護福祉士と社会福祉士の両資格取得を可能としてきた4年制大学の場合、新カリキュラムでは修学期間内での両資格取得が時間的、物理的に困難となってしまうことさえ予想される。この研究レポートでは、今回の「社会福祉士及び介護福祉士法」改正実施にあたり、資格創設から今日にいたるまでの養成の軌跡を改めて振り返りながら、今後の介護福祉士養成教育のあるべき姿、特に4年制大学における養成教育の意味や課題を考察する視点を確認することを目的とした。