世界経済の構造変化とASEAN
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概要
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世界経済も東アジア経済も、大きな構造変化のうねりの中にある。経済のグローバル化の進展、その主要な要件でもある国際資本移動の急速な拡大は、1980年代半ばからの東南アジア各国の急速な発展成長を基礎づけたが、他面ではアジア経済危機の要因となり、更に現在のグローバルインバランス、サブプライム問題といった世界経済の問題の要因ともなっている。ASEANはこれらの世界経済の構造変化のもとで、多くの緊張を抱えながらも域内経済協力を推進し、更には東アジアにおけるFTAや地域協力における最重要な軸となっている。ASEAN域内経済協力は、そしてASEANを軸とする東アジア地域経済協力とFTAの構築は、世界経済にも大きな影響を有する。筆者はこれまで世界経済の構造変化の下でのASEAN域内経済協力の展開を、1976年の開始時点より長期的に分析し、その特徴付けと問題点の指摘を行ってきている。本稿では、それらの分析を踏まえ、世界経済の構造変化とともにASEAN域内経済協力を考察する意義を確認し、ASEAN域内経済協力に関する論点と今後の研究課題を提示する。
- 2008-12-11
著者
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- 論文審査の要旨(深川博史氏学位授与報告)(平成14年度学位論文要旨・論文審査要旨)
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