英国における防衛ORの概要(<特集>防衛と安全対策のOR)
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概要
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英国OR学会にはDSIG(防衛研究部会)が設置され,米国軍事OR学会(MORS)との共催で毎年国際軍事ORシンポジウム(ISMOR)を開催するほか,専門書の出版なども計画している.英国防省においては1965年に防衛作戦分析機構(DOAE)が設立され,後に英国防衛科学技術研究所(DSTL)となったが,ここを中心に英軍全体を対象とした防衛政策の企画・立案と分析にORが活用されている.現在,この部署には400名のOR分析要員が配置されている.産業界にも装備,コンサルタント関係などに防衛OR関係者がおり,国防省とこれら防衛関連企業はNITEworksという組織を作り,防衛OR実施のために連携している.今後の課題として,冷戦の終結により大規模な戦争の可能性は小さくなったが,技術の発展や情報化により防衛を巡る環境は複雑化しているので,それに対処するためにORの分析能力にもいっそうの向上が求められる.
- 2008-10-01
著者
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Moffat James
Defence Science and Technology Laboratory
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Robinson Alan
Defence Science and Technology Laboratory
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Forder Roger
Defence Science and Technology Laboratory
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Corrigan Noel
CORDA, BAE SYSTEMS
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Corrigan Noel
Corda Bae Systems