様々なアレーを対象とした伝達関数からの効率的かつ高精度な方向取得(立体音響/音楽音響/一般)
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概要
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音源からマイクまでの音の伝播は伝達関数として表現される.伝達関数は音源の位置情報を保持しており,伝達関数から位置情報を効率的に取得できることが,音源定位の高速化に繋がる.特に,3次元アレーを用いた場合には,音源の探査範囲が広くなるため,効率的に位置情報を取得できることが1つの利点になりうる.そこで本稿では,遠距離場を仮定した直接音伝播を表す伝達関数から3次元方向推定に必要な仰角・方位角を,効率的且つ高精度に推定する方法を検討する.これは「仰角・方位角の解析的推定」と「最適化処理による推定解の改善」の2段階処理により行われ,主に前者により「効率的推定」が実現され,後者により「高精度推定」が保証される.最後に,方向推定シミュレーションにより本手法の検証を行ったので結果を報告する.
- 2008-06-20