重度の肢体不自由を持った生徒への触覚を活用した環境教育と概念地図法を使った評価の一事例
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概要
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重度の肢体不自由を持っていて,意思の表出の手段に乏しい生徒に対して,植物の種子のとげを使って,触覚を活用した環境教育を行い,概念地図法を使って学習の理解の程度を把握した。屋内で図鑑を使って学習をした場合と,屋外で実物を使って学習をした場合の効果を比較すると,屋外での学習の方が,理解度は高かった。自然体験が乏しく,幼少時の原体験を欠いている場合にも,触覚を用いた学習は概念形成・拡張に有効である可能性が考えられた。意思の表出手段に乏しい障害者の学習の理解度を評価する手段としての概意地図法の有効性が示唆された。
- 2002-06-17