荒廃地における樹林化を目的とした粘土団子種子による試験
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概要
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荒廃地における樹林化手法の開発のため,緑化資材として粘土団子種子を用いた試験を足尾松木沢で行った。6種類の木本類を用いた播種粒数密度200粒/m^2および60粒/m^2では,クロマツとアカマツ合計の播種粒数密度に対する3年目の成立本数密度の割合がそれぞれ2.5%および3.7%,成立本数密度は0.192本/m^2および0.085本/m^2であった。樹林化のための目安として植栽本数密度の基準を参考にし,3年目の成立本数密度を0.4〜1.2本/m^2とすると,木本類をクロマツとアカマツのみとした播種粒数密度60〜200粒/m^2程度で,目安の成立本数密度に達すると試算でき,従来の播種工よりかなり少ない播種粒数密度での樹林化の可能性を提示できた。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 2006-04-01