酵母を用いた抗体生産(<特集>抗体医薬を支える動物細胞培養技術-生物工学が主導するこれからの医薬開発)
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概要
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最近,世界中の製薬企業で抗体医薬の開発が進められている.その中で生産コストの抑制は課題となっており,組換え抗体を安価に生産する生産系の確立が望まれている.抗体医薬を安価に生産できるようになれば,現在,癌疾患などの限られた領域での開発が先行している抗体医薬について,適用可能な疾患領域が広がる可能性がある.代替宿主の候補としては,大腸菌などのバクテリア,カビなどの真菌類,植物(細胞),昆虫細胞などがあるが,動物細胞以外の宿主で抗体全長を大量に生産した例はほとんどない.我々はこれまでにメタノール資化性酵母Ogataea minutaを用いて,1)アスパラギン結合型(N-型)糖鎖改変酵母の育種,2)プロテアーゼ破壊株育種,による抗体生産を検討してきたが,十分な質・量を確保できる系を構築するに至っていなかった.
- 2008-08-25
著者
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