地域情報化政策の研究について(記念講演,教育システム)
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概要
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2000年に現在の職場に入り、従来、地域インターネット普及、並びにコンピュータネットワークの運用技術を研究対象にしていたのが、院生の研究指導への対応から、政策管理のような文化系分野での研究に対象を変える必要性に迫られ、情報通信技術との関連が深い情報化政策の研究に突入することになった。当時は、高度なICT技術が利用分野を拓くのではなく、社会でのニーズが、情報化を促進するICTの技術内容を選ぶ、という発想をよりどころにして、現場調査を主体にしてこの課題への取り組みを開始した。地域での様々な分野の情報化を調査し、相互比較を行う場合、絶対比較が可能な、教育や医療の分野の他に、従来の産業基盤や経済的背景が深く関係する、地域産業の情報化や、情報化による地域興しのような単純比較が難しい分野の区別がある。今回の講演では、前者についての調査に基づく内容の考察や分析について紹介し、この分野の研究のための視点の転換や研究方法の変化を回顧する。分野の違いを問わず、現在のインターネット社会で必要とされる自制と自律の視点を重視した政策が重要であることを指摘する。次回に機会には、残りの分野についての研究の報告の紹介も加えて報告する予定である。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2008-07-17
著者
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