ホスピス・緩和ケアにおけるリビングウィル
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概要
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ホスピス・緩和ケアの医師、ナース、ソーシャルワーカーを対象として、ホスピス・緩和ケアにおけるリビングウィルの実態と、リビングウィルがどのように捉えられているのかについての調査を行った。調査結果より、対象者はリビングウィルを文書という形式のみならず広い意味で捉え、各人のリビングウィルを聴きケアすることそのものがホスピス・緩和ケアであると捉えられていた。特に対応方法は、本人の意思の尊重、チーム内での情報共有などが重要と考えられていた。また「患者と家族の意向が異なるケース」「ホスピスに希望入院したのではない患者のケース」など、現場においてリビングウィルがより必要となるケースが抽出された。ホスピス・緩和ケアにおいては、リビングウィルの精神が具現化されているので、リビングウィルそのものについて検討しなくてもよいということではなく、いかなる場合に必要となるのか等について詳細な検討が必要であろう。
- 2006-09-25
著者
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