死生観を問う教育は可能か : 看護学士課程における生命倫理教育の意味を考える
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概要
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看護職を養成する教育現場において、生命倫理関係の科目の設定が近年顕著に見られるが、先端医療に関する学習や、事例検討を中心としたディベートやディスカッションに終始してしまうことも多い。そうした訓練や知識が現代必要とされていることは当然疑う余地もないが、看護教育の場において生命倫理を取り上げる意味は、それだけにとどまるべきでもない。生命に関わる具体的な諸問題を議論することにより、そもそもいかなる地平に立ちながら自分は論じているのか、学生が自らの価値観や死生観を問い直すことにこそ、その重要な意義と目的があると思われる。本稿では、筆者が天使大学看護栄養学部において行った授業を一例とし、そこでの学生の反応や、提出された意見を紹介しながら、死生観の問いへと深める手だてを探りつつ、看護学士課程における生命倫理教育の意味について考えたい。
- 2005-09-19
著者
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