新しいヒト網膜特異的cDNAのクローニングとその解析
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概要
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1)新しいcDNAクローンHRG4はノーザンブロット法において約1.4k塩基の位置で網膜特異的な発現を示し,240個のアミノ酸からなる既知のタンパクと類似しない酸性・親水性のタンパクを規定していた. 2)ラットにおけるHRG4の相同遺伝子であるRRG4のcDNAは約1.3kbpからなり,240個のアミノ酸を規定していた. 3)HRG4とRRG4のカルボキシ末端側3/4は100%同一であるのに対して,アミノ末端側1/4は68%と低い相同性を示した.アミノ酸配列から推定される分子量はHRG4及びRRG4共に約27kDaであったが,試験管内転写・翻訳の結果ではそれぞれ35及び33kDaであり,推定値との差はプロリンに富むアミノ末端側1/4の存在によると考えられる. 4)HRG4及びRRG4の網膜内での発現部位は視細胞である. 5)RRG4のmRNAの発現は,視細胞の分化・成熟に伴って急激に増加し,分化完了後は高いレベルを保っていたが,明らかな日内変動を示さなかった
- 金沢大学の論文
- 1996-06-01
著者
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