8-メトキシソラレン+長波長紫外線のサイクリンA,B mRNAに対する影響
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概要
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G1/S期境界部に同調させたHeLa細胞に対してPUVA0.4J/cm2,1回処置を行い,FCMによる細胞動態学的観察と同時にサイクリンA, B mRNAの発現量を経時的に観察した. 1)UVA照射群では大部分の細胞がG2+M期に存在する時にほぼ一致して,サイクリンA, B mRNAの発現量のピークが認められ,細胞がG1期に入ると共に減少した. 2)無処置群,8MOP添加群では,UVA照射群とほぼ同様の成績が得られた. 3)PUVA処置群では27時間後にはG2+M期細胞の割合が60%を超え,その後96時間後迄は大部分の細胞がG2+M期にあった. 4)PUVA処置群のG2+M期に蓄積していた細胞の大部分は,G2期細胞であった. 5)PUVA処置群では観察された時間内に,サイクリンA, B mRNAの発現量の増加はなかった.PUAVにより生じた細胞のG2蓄積には,サイクリンA, B mRNAの発現抑制が関与している
- 金沢大学の論文
- 1996-04-01