硬膜外麻酔中の高二酸化炭素症が循環動態に及ぼす影響
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概要
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イヌを対象に,硬膜外麻酔中の高二酸化炭素症が,循環動態に与える影響を心エコー及び肺動脈カテーテル所見より検討した. 1)硬膜外麻酔を施行しなかったイヌでは,高二酸化炭素症は,心拍出量を前負荷依存性に上昇させた. 2)PaCO2が正常な場合,硬膜外麻酔は,駆出分画に影響を及ぼさなかった. 3)硬膜外麻酔を施行したイヌでは,高二酸化炭素症は,前負荷や後負荷を変化させることなく,心拍出量及び駆出分画を低下させた.以上から,硬膜外麻酔中の高二酸化炭素症は,心拍出量を減少させると結論された.又,その減少には左室収縮機能の低下が強く関与していると考えられた
- 金沢大学の論文
- 1996-02-01