腎尿路系疾患における尿中インターロイキン6(IL-6)の動態と学校集団検尿における尿中IL-6測定の意義
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概要
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1)サンドイッチELISA法による尿中IL-6濃度の測定は,生物学的IL-6活性値と良好な相関を示した.又,腎尿路系疾患における炎症の程度をよく反映し,非糸球体性疾患との鑑別も可能であり,検体量や測定法の簡便さの点でも非常に有用と思われた. 2)学校検尿において,尿中IL-6高値例の占める割合は三次検査対象者では,一次検尿,二次検尿受診者よりも有意に高く,又,三次検査対象者のうち医療機関で異常なし,無症候性血尿,無症候性蛋白尿体位性蛋白尿と診断されていた症例や,全く受診していなかった症例の中に少なからずIL-6高値例が認められた.学校検尿に尿中IL-6測定を加えることにより,三次検診対象者のうち,腎尿路系に炎症性病変を有する可能性のある症例を選別することができると思われた
- 金沢大学の論文
- 1995-12-01