IDTによる水中非線形音場特性の解析と計測

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概要

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SAW素子から発生する音響流を利用した研究はいくつかあるが,音響流の駆動力を生成する超音波音場に関する知見は不足している.特に,水中でのSAW素子のから放射される2本のビームの音圧を正確に測定したという研究例はなかった.そして,以前用いてきたIDTは構造上の理由から,放射された2本の超音波ビームの音圧が対称ではなかった.そこで,本研究では,新しくIDTを試作し,レイリー角で発生する2本の超音波ビームの音場の対称性を確認した.さらに,IDTの櫛歯数の違いによる音場の差について,比較検討を行った.2本のビームの伝搬特性,指向特性,平面の音圧分布を測定することで対称性を確認できた.また,櫛歯数25対のIDTは50対のIDTより音場を比較すると全体的に音圧レベルは下がり,ピーク音圧の距離が遠方になることが分かった.
社団法人電子情報通信学会の論文
2008-05-23

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