O202 高効率エタノール発酵に基づくセルロース系バイオマスからの燃料用エタノール生産プロセスの開発と評価
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概要
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METI・NEDOは2001年3月から5ヶ年プロジェクトとしてバイオマスエネルギー高効率転換技術開発に関する事業を発足させたが、その一環として木質系バイオマスからの安価な自動車燃料用エタノールの生産技術の開発を実施している。構成する主要工程は、濃硫酸による原料の加水分解、糖・酸分離、遺伝子工学育種株による発酵、蒸留とその後のゼオライト膜によるエタノールの脱水精製、および硫酸濃縮回収、廃水処理などから成る。バイオマス処理量2t/日のパイロットプラントによる種々の試験の結果、2005年12月でプロジェクトの設定目標はほぼ到達された。開発データに基づいて、プロセスの経済性をエタノール生産量2万-10万kL/年の規模で評価した。エタノール製造コストは、建築廃材原料2,000円/トンにおいて製造量5万kL/年のプラントでは約50円/Lと試算され、開発目標値を概ね達成できる事が示唆された。
- 2006-01-17