心停止下腎臓提供における臓器提供意思表示カード所持確認と臓器提供オプション提示の意義 : 脳神経外科医師に期待される腎臓移植医療への貢献
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概要
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われわれは28献腎該当例の家族にドナーカード所持確認とオプション提示を行った.その結果カード所持2例を含む19例で承諾が得られた.19例の承諾は,6例では本人の積極的意思に基づき,残る13例では家族の積極的意思に基づいた.他方提供拒否9例では家族が臓器提供に基本的に反対であった.2006年では国民の8%がカードを所持して41.6%が臓器提供に理解を示している.しかし脳神経外科医師によるカード所持確認やオプション提示は稀で,提供のほとんどは家族の自発的カード提出に依存する.そこで提供可能な腎臓が年間1万個以上破棄されている.臓器移植医療への脳神経外科医師の貢献が期待される.
- 2008-07-20
著者
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土方 保和
医療法人財団池友会新小文字病院脊髄脊椎外科治療センター
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吉開 俊一
医療法人財団池友会新小文字病院脳神経外科
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山本 小奈実
医療法人財団池友会新小文字病院ICU看護部
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飼野 千恵美
医療法人財団池友会新小文字病院ICU看護部
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穴井 はるみ
医療法人財団池友会新小文字病院ICU看護部
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外尾 要
医療法人財団池友会新小文字病院脳神経外科
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山本 小奈実
医療法人財団池友会院内移植コーディネーター
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土方 保和
医療法人財団池友会新小文字病院脳神経外科
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