CGレンダリングにおける間接光計算の高速化アルゴリズム
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概要
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デザイン検討段階で写実的表現のコンピュータグラフィックス(CG)を活用することは、予測の精度を上げデザイン検討の質を高める有力な手段である。しかし写実的な表現に不可欠な間接光成分の計算には膨大な時間がかかるため、現状ではデザイン検討段階での活用は困難な状況にある。そこで本研究では、デザイン検討段階で間接光成分を考慮したCGが活用できるよう、CG作成の計算時間を高速化するアルゴリズムを提案する。光の成分のうち直接光成分は細かく変化するが、間接光成分は変化が少ない。そこで両成分の計算を分離し、直接光成分は細かい画素で計算し、間接光成分は間引いた画素で計算して合成するというのが、本研究の高速化アルゴリズムの着眼点である。間引いた画素の間接光成分を直接光成分と合成する時に、補間によって面のエッジがぼやけるので、この不具合を解消するための補開法をあわせて考案した。このアルゴリズムによって計算が大幅に高速化し、間接光まで考慮したCGのデザイン検討段階での活用が可能になった。
- 日本デザイン学会の論文
- 2008-05-31
著者
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