特別支援学校の進路指導からみる就労支援の課題:過疎地域での実践〈障害者の自立と就労支援〉
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概要
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障害者自立支援法の成立後、障害者の一般就労に対する取り組みが推進され、多くの障害者が就職の機会に恵まれるようになってきた。また、就労支援の仕組みも徐々に整えられている。しかし、知的障害の養護学校(現在は特別支援学校)高等部から一般就労をした卒業生の中には、精神的な不調に陥って離職に至る場合が少なからずあり、その予後はよくない。原因は、本人や家族の特性、受け入れ事業所の理解不足に加えて、在学中の指導体制、就労支援体制の不備、無理のある就職選択が考えられる。就労支援の体制が整っていない過疎地域における特異な例なのかもしれないが、今後さらに障害者の一般就労を推し進める上で必要とされる支援は何なのかを検討し、共通理解する必要がある。