地域住民の森林レクリエーションに対する意識 : 屋久島を事例として(1996年秋季大会自由論題論文)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
森林レクリエーションの利用に関する研究において,利用者として認識されていなかった地域住民の森林レクリエーション利用を把握し,さらに地域住民が現在の森林の観光利用についてどのように考えているのかを明らかにするたあに,地域住民に対するアンケート調査を行った。調査地としては世界遺産条約への登録などにより,観光客が急増し,さらに観光事業が活発な屋久島を取り上げた。その結果以下のことを明らかにした。第一に,屋久島島民においても森林のレクリエーション利用は多く,その理由としては森林レクリエーション施設が整備されていることがあげられる。第二に,島民の森林レクリエーションの目的には自然や施設の「観光客の案内」があり,地域外利用者との交流の場に役立っている。第三に,これまでの観光客の増加により島民は大きな恩恵は得ておらず,また,島民は今後の森林の観光利用について現状維持と考える人が多い。特に,第一次産業従事者にその傾向が強くみられる。
- 林業経済学会の論文
- 1997-10-01
著者
関連論文
- 地域住民の森林レクリエーションに対する意識 : 屋久島を事例として(1996年秋季大会自由論題論文)
- 国有林野における森林レクリェーションの現状 : 屋久杉ランド利用者の意向(自由論題論文,1994年秋季大会)