森林国有と国有林問題 : 社会的規制と林野の所有と管理(統一テーマ:森林国有の現段階的意義と課題,1997年春季大会論文)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
幹事会よりの課題は,国有林経営の歴史的展開と森林国有の現代的意義であった。本報告では(1)国有林野所有の土地処分の現状を「金融資本的土地支配」の進行のもとでの,資本による"旧き土地所有"の解体とその再構築であること,(2)森林国有の歴史的意義とその世界的動向について分析し,日本資本主義の国家的林野所有をめぐる諸相を森林国有の現代的意義から検討し,(3)ブラジル・サミットにおける「S・D」概念の「保続思想」への"すりかえ"と,それにもとづく「流域管理システム」への政策転換について論じ,(4)戦後国有林の位置を,戦後改革を起点とする巨大な国家的林野所有の成立とその展開過程の分析から明らかにし,(5)現段階の国有林問題を,日本資本主義の国土保全システム再構築の一環としての国家セクターの再生として位置づけ,森林国有の現段階的意義を明らかにする。
- 林業経済学会の論文
- 1997-03-01
著者
関連論文
- ドイツにおける「入林権」と「休養林」の法的取扱いについて
- 「日本労働組合論」佐野稔--戦後労働運動と全林野労働組合
- 森林国有と国有林問題 : 社会的規制と林野の所有と管理(統一テーマ:森林国有の現段階的意義と課題,1997年春季大会論文)
- 黒木三郎・山口孝・橋本玲子・笠原義人編, 『新国有林論-森林環境問題を問う-』, 大月書店, 1993年, iv+311頁
- 論文11 森林国有と社会的所有(III 1993年秋季大会 自由論題論文)
- 社会林業と林内殖民制度 : 北海道開拓殖民政策の歴史的教訓(III 1992年秋季大会)
- 森林資源政策の転換と森林施業(統一テーマ:資源政策の見直しと地域林業形成の課題,I 1993年春秋季大会)
- 〔10〕林野所有と林野制度 : 下戻と不要存置処分の事例から(II 1990年度秋季大会自由論題論文)
- 森林内の小商品生産と林野所有-本郷模範林における介在民有地の事例をもとに-
- 森林国有の現段階的意義--林政審答申批判 (国有林の未来像を求めて-1-)
- 報告10.林野所有と林野制度 : 下戻と不要存置処分の事例から(自由論題報告要旨,1990年度秋季大会)
- 森林資源政策と森林施業 (1989年度(第22回)北日本林業経済研究会報告)
- 巨大所有の形成とその山林経営の展開(V)北炭山林の事例
- 巨大所有の形成とその山林経営の展開(4)北炭山林の事例
- 林政審答申と森林資源政策の転換 (林政と林業経営の現在的位置)
- 巨大所有の形成とその山林経営の展開(3)北炭山林の事例
- 討論要旨 拡大造林政策の意義とその転換,間伐問題の所在と,間伐の実行形態,林業財政から見た森林資源政策,総括 (林業経済学会1987年度春季大会--戦後日本林業の展開と森林資源政策)
- 報告 戦後・国有林経営の展開と労働力編成 (林業経済学会1986年度秋季大会討論要旨--統一テ-マ「分割」民営路線と国有林問題)
- 第一報告 森林国有と国有林問題 : 社会的規制と林野の所有と管理(森林国有の現代的意義と課題,1997年度林業経済学会春季大会報告)
- 森林資源政策の展開と国有林経営の「近代化」像 : 中央集権的資源政策の終焉と経営「近代化」路線の破産(国有林特集その2)
- 国土管理と森林管理 : 九〇年代林政の迷走とその帰結(森林・林業・木材産業に関する基本的課題(II))
- 1 林政審答申と森林資源政策の転換(林政と林業経営の現在的位置)
- 報告2 戦後・国有林経営の展開と労働力編成(統テーマ:「分割」民営路線と国有林問題,林業経済学会一九八六年度秋季大会討論要旨)
- 特集1 国有林経営とその労働力編成 : 基幹作業職員制度との関連で(日本林業の現段階と研究課題(1),400号記念)
- 2 森林国有の現段階的意義 : 林政審答申批判(国有林の未来像を求めて(I))
- 戦後労働運動と全林野労働組合 : 佐野稔著「日本労働組合論」を読んで, 日本評論社, 一九八八年一二月, 税込二、五七五円, 四六版, 二五六頁
- 報告1 森林資源政策の転換と森林施業(資源政策の見直しと地域林業形成の課題,林業経済学会1993年度春季大会討論要旨)
- ドイツにおける「入林権」と「休養林」の法的取扱いについて
- はしがき(現段階における人工林施業の諸問題-カラマツ林業と農民造林-,1979年北日本林業経済研究会)