反強磁性は超伝導を誘起できるか? : UPd_2Al_3における磁気励起子媒介超伝導(最近の研究から)
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概要
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超伝導体における遍歴電子は引力相互作用によって互いに束縛されクーパー対を形成している.通常の超伝導体でグルー(接着剤)の役割を果たしている準粒子はフォノンであるが,磁気秩序と超伝導が共存する不思議な化合物であるUPd_2Al_3におけるグルーは一体何であろうか?本稿では磁気励起子と呼ばれる磁気モーメントの集団運動が超伝導引力を媒介していることを示す.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 2002-03-05
著者
-
三宅 和正
大阪大学大学院 基礎工学研究科
-
佐藤 憲昭
名古屋大学大学院理学研究科
-
阿曽 尚文
東京大学物性研究所
-
三宅 和正
大阪大学大学院基礎工学研究科
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三宅 和正
大阪大学大学院 基礎工学研究科
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