傾斜野草地の人工更新法と土壤侵蝕との関係
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概要
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傾斜地の人工草地造成にあたつて,造成の方法および草種の組合せなどによつて,土壤侵蝕の防止程度を比較検討したものである。(1)流去水,流亡土壤の関係では,追播方法が最も安全な方法とみられるが,耕起の場合では,狭い形の条播が比較的安全なようである。(2)合計収量では,60cm条播>30cm交互条播>散播>追播の順序であつたが,60cm条播はクローバーの混入割合が少なく,30cm交互条播のマメ科草が最も多かつた。追播では,耕起散播と同程度の合計収量をしめし,2回刈,3回刈も同程度の収量で3回刈は最も収量が高かつた。(3)追播方法が造成時の危険性も少なく,収量もあまり劣らないとすれば,傾斜地の一次改良手段として最も経済的で安全な方法とみられる。
- 日本草地学会の論文
- 1959-09-10
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