菜種の青刈及び摘葉時期と生草並びに子実収量との関係
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概要
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3月から5月迄蛋白質やビタミンに富む新鮮青刈飼料を家畜に給与し、併せて子実も収穫する目的で1951〜'53年に試験を実施し次の結果を得た。(1)刈取期の遅れる程草丈は高く葉数も増加し生草重は急増するが、青刈后の生育は甚だ劣り、子実収量も急減し且品質も劣る。(2)地上2寸刈以上の場合でも早生種で3月中旬、晩生種で4月初以前の青刈でないと収実は余り期待されない。(3)開花始頃迄は青刈飼料として優れているが其の后は茎の繊維が増加し飼料には適しない。(4)摘葉重は早生種で4月中旬、晩生種で5月上旬頃迄は比較的多いので両種を組合せることによつて3〜5月の生葉給与も可能である様に思われる。(5)摘葉の蛋白含量は早期程多く以后漸減し、開花揃頃再び上昇し、以後急減の傾向が認められる。(6)摘葉による子実収量への影響は早生種(II型)に少なく晩生種(IV型)に多い様である。(7)菜種は両面利用の場合、青刈より摘葉の方が有利である様に思われる。
- 日本草地学会の論文
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