特殊教育諸学校の初任者研修における養成課程の影響 : 特殊教育専攻群と非専攻群の意識の比較
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概要
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初任者研修は、大学等の養成教育を踏まえて実施される最初の現職教育であるが、特殊教育諸学校においては、新規採用教員の約半分が特殊教育を専攻していない。そこで、養成教育が初任者研修の効果に及ぼす影響を明らかにするため、特殊教育専攻の初任者74人(専攻群)と専攻しなかった初任者85人(非専攻群)を調査した。特殊教育諸学校の初任者は小・中学校の初任者より初任者研修を評価する傾向にあるが、専攻群と非専攻群では必要とする研修項目や有効とする研修方法等に違いがあった。また、初任者研修受講後に、非専攻群は専攻群より教師として高い自己評価を示す傾向があった。さらに、専攻群では教師になった満足感と研修への意欲等が相関したが、非専攻群では特にそのような傾向はみられなかった。これらの結果から、養成教育と初任者研修の関連、将来の力量形成について考察した。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2003-05-30
著者
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