障害者からみた大学のバリア・フリー化への課題 : 国際シンボルマークの具体的理解の重要性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この報告では、脳性まひのある筆者の体験をふまえ、障害者の高等教育進学への前提条件としての大学でのバリア・フリーの諸方策を述べた。具体例として、車いす使用者のために整備されたE大学教育学部の校舎について、障害者の利便性を検討した。その検討から以下の方向が得られた。(1)障害学生の利用を配慮した大学をつくるには、国際シンボルマークを掲示するための6条件(玄関、出入口、ランプ(傾斜路)、通路・廊下、トイレ、エレベーター)に準じて、施設・設備を整備していくことが基本である。(2)このように整備された大学は、健常な在学生や教職員にとって統合教育やノーマリゼーションの基礎を学びうる良好な場になる。
- 2003-01-30