中学校特殊学級における教科学習の検討 : 社会科教材の生活化を通して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
中学校特殊学級(知的障害)における教科学習の在り方について検討した。具体的には、教材を生活化して指導した場合どのような効果が上がるか、教科の目標にどこまで迫れるかについて、社会科の授業実践を通して確認を行った。結果、生活化した教材では、関心・意欲・態度や基本的知識理解については学習成果が上がったが、教科固有の目標には達しない場合があることがわかった。また、複数の生活化した教材を関連づけて組み合わせることで、より効果が上がることもわかった。このことから、教科学習を生活化して取り扱うことの有効性は認められたものの、教材の生活化によってもなおかつ達成されなかった目標について、知的発達や認知発達の観点からのさらなる検討が必要であることが明らかになった。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2002-09-30