姿勢が悪く,落ち着きに乏しく,構音に誤りがある一幼児に対する動作法の適用(実践研究特集号)
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概要
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姿勢の悪さ、構音の一部における置換そして落ち着きを欠くという状態の認められる一幼稚園児に対し、夏休みなどの期間は休止したが、およそ1年間の期間の中で、毎週1回(約1時間)の訓練を実施し、保護者ならびに幼稚園の教師、クラスメイトそして筆者が特に問題を感じない程度に、全3課題を改善できた。これは、他の方法を併用せずに、複数の課題をもつ子どもを支援できる点で、動作法の利便性が示されたものである。また、動作法は直接的には身体動作へ働きかける方法なので、特に構音修正に及ぼす効果について検討する資料を得る試みとして、訓練過程における音声波形および声道断面図の変化が求められた。詳細については今後の研究に待つとしても、全体として、発語器官の使い方のコントロールを改善する効果を生じさせるという示唆を得た。
- 2001-03-31