股関節脱臼を伴う脳性麻痺児の坐位動作訓練過程(実践研究特集号)
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概要
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股関節は、人がからだをタテ姿勢にする際に重要な身体部位である。タテ姿勢は人の生きる世界を三次元空間に広げ、周囲の環境に能動的な働きかけるための身体的基軸を作り上げる。股関節脱臼を伴う重度肢体不自由児の動作訓練については、困難性が指摘されることが多かったが、弛め課題の十分な実施や股関節求心位の保持、過剰な筋緊張や動きの抑制などに十分な配慮を行なえば、積極的なタテ姿勢をとることも可能である。そして手術前後にそうした訓練を行なうことで、坐位姿勢の安定や能動的な坐位動作の獲得、外界への積極的な関わりなどが見られるようになった事例の動作訓練過程について考察する。
- 2000-03-30
著者
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