訪問教育において子どもとかかわる際の2つの指導目標の設定とその効果(実践研究特集号)
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概要
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訪問教育について検討する際には、制度的な問題と子どもへのかかわりの方法を同時的に検討していかなければならない。子どもへのかかわりの方法において、実践の報告は確かに多いものの、より理論的な研究の蓄積がまだ不十分である。古屋・林(1995)は学習指導要領と関連させながら、「健康の促進」と「生活の充実」を指導目標の基本と位置づけ、1名の生徒に訪問教育を行い、検討した。古屋・林(1995)が示した「健康の促進」と「生活の充実」を指導目標の基本にして、1名の児童に訪問教育を行った。その結果、2年間で確かな発達を認め、訪問教育において、この2つの指導目標を手がかりとして実践することの有効性を明らかにした。更に、この2つの指導目標を設定するだけでは網羅できない点や家族との連携のあり方など、訪問教育を行うにあたって今後更に検討すべき点を明らかにした。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1996-03-30